阿権に新スポット、50年人が住まないとガジュマル屋敷

ガジュマルに覆われた屋敷。本来人が住めば石垣にガジュマルを這わせることはしない。

なぜなら、ガジュマルやアコウの木は石垣を覆い次に太くなって石垣そのものを破壊することをシマンチュなら知っている。屋敷にも食い込み床下にも侵入する。50年で植えた場所が良ければ巨大化して300年とも呼ばれるガジュマルになる。そして幹が隠れ、気根が発達して周囲に数えきれないほどの柱となって巨大に見える。だからある程度大きくなると自衛のため最近では除草剤でわざと枯らす人もいる。御覧のようにきれいに積んだ石垣や他の木を気根が覆いつくす。他人の目ではガジュマルの生命力に感嘆の声を発するが、居住者がいたとしたらありえないことでしょうね。

あと2,30年で気根が地面に届きさらなるガジュマル屋敷になる。観光客が根を踏み、気根に手を伸ばして触れば現状のままである。

ケンムン伝説などを語るには涼しい、観光名所となるはず。新しいスポットが整備されようとしている。

山くびり線・くろうさぎの里

山くびり線と当部クロウサギノ里を案内した。山くびり線でアマミノミロウサギの跡(糞)は確認できなかった。当部では爆発的な量で糞が出現。保護がなされ、15年前以前に環境が保護されていることを知った。奄美から来た市会議員、自然団体会員も「観察小屋の保護の実態は奄美市でもいかさなければ」と驚きと感動の様子だった。

 

高地、当部・三京は早い桜の開花!!

当部に行った。高地の桜は毎年早い気がする。三京も同じ。今年は開花が早まりそうだ。アガリマタイジュンの泉は何時ものように水量に変化もなく、ウン十年前蓄えた樹木の根から岩盤を通り湧き出していた。

自然に触れると、人間社会が共生していることを強く感じる。当たり前の「酸素」、当たり前の「水」が語り掛けてくれる。温かく、優しく私の「生」を包んでくれる。犬と散歩している女性に出会った。大自然をバックに散歩していた。いいね、時間を忘れさせてくれるシマの空気が。

クリーンウォーキング世界自然遺産候補再推薦後の意識向上を! 

徳之島ユネスコ協会は19日「クリーンウォーキング」を実施した。奄美・徳之島・沖縄北部・西表島は世界自然遺産候補地として再推薦が決定された。今回は亀津から喜念浜入り口までの予定だった。ところが空き缶にゴミが続々と出現。ごみは県道から2~3mの離れたところや手を伸ばしても届かない危険な場所に・・・。ガードレールを超え、拾う。なかなか前に進めない。「このゴミは家庭、地域、学校教育の負の遺産だね・・」とつぶやきながら。子どもへの環境教育、社会教育を推進しないとごみ問題は解決しない。子から親、地域へ。

車は多く通っていく。ごみを拾う人たちの姿を目にしたドライバーは絶対ごみを捨てることはないと思う。ごみ問題は心の問題、拾う勇気、捨てない良心が大切だ。

ごみの向こうに自然遺産の海岸がまぶしく光っていました。

自治公民館研修会

自治公民館研修12月12日は花徳地区のフイールドワーク。山小学校で戦跡や黒畦海岸では琉球石灰岩のポットホールから隆起した多くのサンゴ礁にホールを観察。また旧家の石垣、集落の石垣を見学。アジ墓 掟大八(フーハチ)の見学も。

井之川岳登山頂上でアマミノクロウサギ生息確認

DSCF1633 DSCF1635 DSCF1639 DSCF1620DSCF1593本日、鹿浦小学校のPTA主催井之川岳登山があった。「国立公園指定、世界自然遺産の植物観察をしながら登山しよう!」と植物の写真を配布。ナンゴクアオキ、ノシラン、センリョウ、マンリョウ、オオタニワタリ、サクラツツジ、ヤブツバキ、サクララン、トクノシマエビネ、ルリミノキ、フウトウカズラ、リュウキュウハナイカダなどを観察しながらでした。頂上の広場2~30mのところではアマミノクロウサギのフンを発見。「こんな頂上にも生息しているんだ。」驚きの確認でした。フンを指さして記念写真(証拠写真)も。センリョウが黄色い実をつけたまま道の両サイドにいっぱい。以前は正月前に競争して持ち帰ったらしいが「シマンチュの意識が変わりました。みんなで世界自然遺産の徳之島を誇りに守っていきましょう」と話しました。

 

徳之島から世界へ

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徳之島から世界へ。シンポジウム資料紹介。国立公園を経て世界自然遺産登録。徳之島の考え方が提案された。生活と密接である、貴重な生態系を「環境文化型」と位置づけた。そのためには地域を主体とする「世界遺産・国立公園」であるべき。地域作りに於いては「自然を核とした」地域作り、地方創生。付加価値型の持続的観光スタイルの構築が提案された。そして徳之島から日本、世界への発信。徳之島モデル、方式。ハードとソフトを兼ね備えた~ならでは、の発想の転換である。シンポジウムで感じることは提案の内容が即、町民に伝わらない、ということだ。これからどうするのか。少なくとも参加者は情熱を持っているはずだ、が地元住民の相互学習機会が少ない。専門家のノウハウを実現するためにシンポジウム、花火だけではもったいない。夜空を彩る花火を見て「きれい!」と感動するのは「人」である。それも一人よりは多くの人と共に感動を味わいたいものだ。平成17年から始めたフィルドワークも60回を超えた。同じ場所で毎回、違った感動を覚えるし、再発見も多い。